つくし訪問クリニックにおける適切な意思決定支援に関する指針
訪問診療を行う患者様は、疾患を抱えて生活を送るうえで、いろいろな意思決定をする必要があります。 患者様およびご家族や関係者の皆さまの意思を尊重するとともに、その意思決定が出来るように適切な支援を行うため、当院の指針を以下に定めます。
医師等の医療従事者から、病状や治療、今後の予測などについて適切な情報提供を行います。
医療・ケアを受ける本人および家族が、多専門職種の医療・介護従事者から構成される医療・ケアチームと十分話し合いを行えるようにします。
本人の意志を最優先とし、家族や医療・ケアチームが納得できる意思決定となるよう善処します。
意志は変化しうるものであることを踏まえ、本人や家族に繰り返し説明し、話し合いをします。
話し合いの内容は診療録に記録し、医療・ケアチームへと情報共有を行います。
人生の最終段階における医療・ケアの開始・不開始、変更、中止等は、医療・ケアチームと本人および家族などの話し合いによって判断します。
本人の意思確認ができない場合は、以下の手順によって、本人にとっての最善の方針を決定します。 ① 家族等が本人の意志を推定できる場合は、その推定意志を尊重します。 ② 家族等が本人の意志を推定できない場合は、本人に代わる者として家族等と十分に話し合います。 ③ 家族等がいない場合および家族等が判断を医療・ケアチームに委ねる場合は、医療・ケアチームの中で十分に話し合います。
話し合いで意見がまとまらない場合や合意が得られない場合は、臨床倫理委員会等にて検討の上、方針等についての助言を得ます。
2022年9月29日 つくし訪問クリニック院長 鶴田 伸一
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